簿記とは

原始的な自給自足の社会においては皆がそれぞれ自分の必要とするものを生産・収穫し、それを自分で消費します。
つまり原始的な社会においては「生産者(収穫者)=消費者」です。
しかし人間が集団で生活する様になり社会が複雑になって来るとある製品を専門に生産する人やそれを販売する人が現れて、そこに工業や商業という企業が誕生します。
企業が現れるとそれを管理する必要が生じますが、この企業を管理する事を「経営管理」と言い、そしてその経営管理をする人を経営者と言います。
企業が経営活動をする為には必ず財産を必要としますが、企業の財産は日常的な企業活動によって常に変化します。
その変化を正確に記録し経営者に経営管理に必要な情報を提供する重要な経営管理技術が「簿記」です。
簿記の特徴は経営者にとって必要な経営管理情報を全て数字として提供するところにあります。
その為簿記においてはあらゆる経営活動を全て数字化しようとします。
これは逆に言えばどうしても数字化できない企業の財産、例えば「技術力」の様なものは簿記では表示出来ないという事であり、そしてそれが簿記の限界になります。
簿記という言葉は「帳簿に記録する」を略したものだと言われる様に、簿記においては日常取引の全てを必ず帳簿に記帳しなければいけません。
この記帳の方法には個人の家計簿やお小遣い帳の様に入って来たお金と出て行ったお金を毎日記帳して現在の現金残高を求める「単式簿記」と、入金、出金それぞれに入出金の原因になった相手方勘定も記帳する「複式簿記」がありますが、企業において簿記と言う場合は複式簿記を指します。
複式簿記が採用される理由は企業が大きくなると日常の活動も複雑になり、中には直接お金は動かない「振替」の様な記帳も必要になりますので、複式簿記でないと全ての活動を記帳し切れないからです。
簿記は最終的には会計と結び付きいわゆる「財務諸表」として経営者や外部の利害関係者に提供されます。
その場合企業がそれぞれ好き勝手に記帳していたのでは財務諸表に客観性が無くなりますので、そのベースになる簿記には一定のルールが定められています。
私達が学ぶ簿記というのは言い換えればこのルールを学ぶ学習でもあります。
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