決算整理の記帳

決算で財務諸表を作る前に一定のルールに則って元帳の数字を修正する事を、簿記では「決算整理」と言います。
元帳と言えば基本的にはそこに書かれた数字は簡単に修正出来ないものとされていますが、期末又は中間決算においては簿記・会計の仕組み上元帳の修正作業、すなわち決算整理が必要になります。
企業会計においては日常的な営業活動の結果は全て複式簿記によって取引毎に勘定科目を付けて元帳に記帳されますが、一部に期末又は中間決済の時のみに記帳されるものがあります。
例えば固定資産などの減価償却費と減価償却引当金、売掛金に対する貸倒引当金、有価証券の評価益又は評価損、在庫残高の見直し等々は決算時期においてのみ記帳されます。
決算整理は小規模な企業の場合は直接普通仕訳帳や特殊仕訳帳でしますが、規模の大きい企業の場合はそれでは間違いも多くなるので、様々な決算整理をひとつの表に書き込んでチェックした上で元帳を修正します。
この時作成される表を「精算表」と言います。
精算表には「試算表(貸借記入欄あり)」、「整理記入(同左)」、「損益計算書(同左)」、「貸借対照表(同左)」の4科目で記入欄が8桁ある「8桁試算表」がよく使われます。
8桁精算表は実物を見ればすぐに分かりますが、試算表と決算整理、それに損益計算書と貸借対照表が一表にまとめられた様な形式になっています。
簿記は日常取引の仕訳に始まり最終的には財務諸表を作成する事で完結します。
従って、この精算表を作成する事が出来ればその方は簿記の全てを理解している事になりますので、簿記の学習においては最後は必ずこの精算表の作成方法を学ぶ事になっています。
ただ最近は経理事務がコンピュータ化されているのが一般的で、わざわざ精算表を作らなくてもこの過程は全てコンピュータが計算してくれます。
その為実務において精算表を作成する企業はあまり多くありません。
しかし先にも申し上げた様に簿記の最終工程が決算整理とその記帳、そして財務諸表の作成です。
ですから簿記を学ぶ方は例え実務では使わなくても、簿記の理論が凝縮された精算表を自在に作れる様にしておく事が大事です。
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